チベットにおける人権弾圧の即刻停止を求めます

2012年8月18日


中華人民共和国  国家主席 胡錦濤殿
駐日本大使 程永華殿

SFT Japan(Student for a Free Tibet Japan)
代表Tsering Dorjee(ツェリン・ドルジェ)


チベットにおける人権弾圧の即刻停止を求めます

私たちの、この悲しみと怒りを伝えるにはどうしたらよいのでしょうか。チベットで相次いでいる抗議の焼身は、悪化の一途をたどっています。特に8月に入ってから、アムド地方ンガバ(四川省阿壩州阿壩県)、ツォェ(⽢粛省⽢南州合作県)、ンガバ郊外メウルマ、さらにンガバで2人――と、6日から13日までのわずか1週間に、5人が自らに火を放ちました。この最悪の事態を引き起こしているのは、ひとえに、中国共産党政府のチベット政策の誤りにほかありません。焼身による抗議だけではありません。8月13日にンガバで焼身があった際、軍と警察は周囲の住⺠を暴⼒で押さえつけ、何の武器も持たない男性が殴り殺されました。
14日にはレプコン(⻘海省⻩南州同仁)の住⺠500人が、公安の理不尽な暴⼒に抗議してデモ⾏進しています。15⽇にはカムのチャムド地⽅マルカム(⻄藏⾃治区昌都地区芒康県)で、鉱山開発と自然破壊に抗議した住⺠に治安部隊が発砲し、男性1人が撃ち殺されました。チベットのあらゆる場所で、武⼒による弾圧の恐怖政治が続いているのです。
世界じゅうのチベット人とチベット支援者は、ラカル、「神聖な白い水曜日」であり、チベットで3人目の焼身がはかられて1年となる8月15日に合わせ、チベットの自由を訴えるキャンペーンを⾏っています。中国政府がチベットで⾏っている許されない残虐⾏為が国際社会の注目からまぬがれることはありません。

私たちSFTJapan(スチューデント・フォー・フリー・チベット・ジャパン)は、現在の事態を引き起こしている中国政府の人権侵害に強く抗議し、次のとおり速やかな政策変更を求めます。

  1. チベットの弾圧を直ちにやめ、チベット文化を尊重すること。
  2. 政治的、思想的理由で拘束されている⼈を速やかに釈放すること。
  3. ンガバのキルティ僧院から武装警察と軍隊を直ちに撤退させること。
  4. チベット人の修⾏や信仰の⾃由に⼀切⼲渉しないこと。
  5. 該当地域での国連機関や国際人権団体の調査を認めること。