チベットでの人権保障とラルンガル・ゴンパ破壊の即時停止を求めます

2016年12月10日


世界人権デーにあたり チベットでの人権保障とラルンガル・ゴンパ破壊の即時停止を求めます

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「世界人権宣言」が国際連合で採択されて68周年、チベットの精神的最高指導者ダライ・ラマ法王がノーベル平和賞を受賞して27周年となる12月10日の世界人権デーにあたり、私たちはチベットの人権状況について深い懸念と一刻もはやい改善を求めます。

2日前の12月8日、チベットのアムド地方マチュ(中国甘粛省甘南自治州)で、31歳の男性タシ・ラプテンが街頭に出て自らに火を放ちました。「ダライ・ラマ法王の帰還を」と叫んだと伝わります。2009年以来、抗議の焼身はチベット本土で146人になります。タシ・ラプテンの抗議は、チベットの人権状況がまったく改善されていない証にほかなりません。

今年7月には、カム地方セルタ(中国四川省甘孜自治州)で1万人以上の信徒が仏教を学ぶ世界最大級のチベット仏教僧院「ラルンガル・ゴンパ(ラルン五明仏学院)」で突如、中国政府当局による僧坊の破壊と、僧侶や信徒の強制退去が始まりました。中国共産党の「中央第六次西藏工作座談会」などの決定として明らかになった政府命令は、2017年9月末までに信徒を追放して地域の人口を半減させ、建物の半数を破壊するとしています。これまでに少なくとも3人の尼僧が、強制追放に抗議して自殺したと伝わっています。

日常生活においてさえチベット人は自由に旅行できず、スマートフォンに好きな歌手の曲を入れていただけで取り調べを受けるなどの扱いを受けています。

中国当局はチベットの人々の尊厳を踏みにじり、信仰の自由を奪うだけでなく、最も基本的な人間の権利である生存権までも脅かしています。

特にラルンガルでの暴力的な人権侵害にはもはや一刻の猶予もありません。
世界における自由と正義及び平和の基礎である基本的人権は、すべての人々とすべての国が達成すべき共通の基準です。私たちは、互いの人権を尊重する世界市民のひとりとして、ラルンガル・ゴンパでの広範囲な住宅の破壊、人々の追放をただちにやめさせ、チベットの人権状況を改善するよう求めます。

Students for a Free Tibet Japan (SFT Japan)
代表 Tsering Dorjee (ツェリン・ドルジェ)