トンドゥプ・ワンチェンが中国を脱出、家族と再会

2017年12月28日

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LEAVING FEAR BEHIND - Jigdrel「恐怖を乗り越えて」の映像制作者、トンドゥプ・ワンチェンが中国を脱出して25日午後、米国サンフランシスコに到着。ラモ・ツォさんら家族と再会を果たしました。
トンドゥプ・ワンチェンは2008年3月にラサからチベット各地に広がった騒乱の直後に逮捕され、公正な捜査、審理がなされないまま2009年12月28日秘密裁判で彼に懲役6年の判決が言い渡されました。2014年には刑期満了で釈放されたものの、その後も政治的権利が制限され、移動の自由がないために、米国に亡命した家族と再会できない状況が続いていました。

Filming For Tibetによれば、苦難の末に米国に到着したトンドゥプ・ワンチェンは「何年もこんなに安全で自由だと感じたことはなかった。家族との再会を実現させてくれた人たちに感謝したい。ただチベットを後にしてきてしまったことに心を痛めている」とコメントしています。

英国ブリストルに滞在中のSFT Japan代表、ツェリン・ドルジェは「素晴らしいニュースに感激している。家族が再会できて本当によかった。が、まだ多くのチベット人政治犯が自由になっていないことを忘れてはいけないし、チベット問題に関して引き続き日本の皆さんのご支援をいただきたい」と話しました。

トンドゥプ・ワンチェンと彼が製作した LEAVING FEAR BEHIND について、詳しくは 過去のキャンペーン記事をご覧ください。