北京CCTVの五輪看板に"FREE TIBET"横断幕

2008/8/15 SFT本部ニュースリリース

チベット活動家、北京の中国中央放送本部に英語と中国語で"FREE TIBET"横断幕を掲げる

***写真およびビデオと経歴は、http://freetibet2008.org/globalactions/olympicsbillboard/

(北京)中国国営テレビの新本部前に、2人のチベットサポーターがけさ早朝、横断幕を掲げた。彼らは5時45分頃、英語と中国語で書かれた横断幕を、"Beijing 2008" というオリンピック広告の上に掲げた。中国中央放送(CCTV)の警備当局が駆けつけ、30分後に5人のサポーターが逮捕された。その後の行方はわかっていない。

逮捕されたのは、看板に登ったオーストラリア=カナダ人のニコル・ライクロフト(41)、ブライトン・フィル・キリク(24)の2人と、支援していた米国人のケリー・オズボーン(39)、ビアンカ・ボックマン(27)とサム・マロン(22)。

「中国政府は公式なマウスピースのために淡く輝く新しいビルを建設し、広報戦略はより洗練されたが、チベットの弾圧的な支配に関するプロパガンダは変わらずに残っている」とSFT本部事務局長のラドン・テトンは話している。「チベットサポーターがきょうCCTVでアクションを起こしたのは、チベットで激化する軍事的弾圧についての真実と、自由を回復するためのチベット人たちの揺るぎない決心とを放送するためだった」。

中国政府は、人権やチベット支配に関する議論を封じ込め、国内外での中国のイメージを向上させるためにオリンピックを利用することを望んでいた。3月、4月にチベット高原に広がった数万人のチベット人による自由と人権とを求めるデモは、中国政府の意図による情報操作によって、CCTVが歪曲して中国の人々に伝えることになった。実際には大多数が平和的で、中国政府の支配に抗議してのことだったのが、CCTVや他の国営メディアでは過剰に暴力的で、民族的な憎しみに満ちた行動として描かれることになった。

8月6日の劇的な「鳥の巣」での横断幕掲示、開会式直前のチベット旗掲揚、天安門広場でのダイ・イン、天安門広場近くでのチベット人女性による抗議、中華民族園でのバリケードなど、SFTはこの10日間、北京で6回の抗議行動を行った。現在拘束中以外に、31人のメンバーやサポーターが拘束され、国外退去となっている。

Students for a Free Tibet (SFT) は世界中30ヶ国に700以上の支部を持つ若い世代のネットワークで、チベット独立のためのキャンペーンを行っている。SFT国際本部はニューヨークにあり、その他トロント、ロンドン、インド・ダラムサラに事務所がある。