
10月3日に世界各国で行われたチベット亡命政府の首相・議会議員予備選挙で、ネパール警察が数千票の入った投票箱を押収する事件が起きました。チベット人の政治的活動を弾圧するため、国境を越えて亡命しようとするチベット人を送還させるため、中国がネパール政府に対する圧力を強めていることは既によく知られています。
チベット本土での迫害を逃れ、国境を越えてインドへ亡命しようとするチベット難民が最初に庇護を受けるのがネパールです。これ以上ネパールでチベット人に対する圧迫が強まるのを避けるよう、私たちはネパール政府に声を上げなければなりません。
ぜひマダブ・クマール・ネパール首相に投票箱の返還と、チベット難民に対する待遇改善を要望してください。
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- SFT HQ: Press Statement: Tibetans Condemn Nepal Government for Confiscating Exile Election Ballots(日本語訳)
日本語例文
ネパール連邦民主共和国首相
マダブ・クマール・ネパール殿10月3日、世界各国で行われたチベット亡命政府の首相・議会議員予備選挙で、ネパール警察が数千票の入った投票箱を押収する事件があったとの報道に接し、私は非常に心配しています。ダライ・ラマ法王の指導の元、チベット人たちは民主主義に則った自治を行おうとしており、今回の選挙はその一環です。チベット人たちは選挙について事前にネパール当局に相談しており、突然警察が投票所に来るまでは何の問題もなかったといいます。
「民主共和国」の政府が、民主主義を尊重せず、選挙を妨害することがあってよいのでしょうか。同じように非民主的で選挙が許されていないチベット本土を支配する中国政府の意向が、今回のネパール警察の行動に働いたのではないかと私は危惧しています。
ネパール政府は中国の催眠術から目を覚ますべきです。世界中の良識ある人々と共に、私はネパール政府に抗議します。1. ただちにチベットの選挙スタッフに投票箱を返還し、チベット人の民主的自治を尊重してください。
2. チベット本土で迫害を受け、逃れてきたチベット難民に対するひどい扱いと嫌がらせをやめてください。今回の事件は、これまで数十年にわたってチベット難民を保護してきたネパールの歴史に汚点を残しました。私は事態を引き続き注意深く見守り、この事件について我が国の駐ネパール大使にも注意を促す次第です。
(日付と署名)
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