日暮里でのチベットを知るための講演会

6月19日(土)東京 3月のチベット蜂起以来、日本でもチベット問題に関する注目が高まっています。オリンピックと聖火リレーにより、日本のメディアも広くチベット問題をとりあげました。それによって多くの日本人がチベットとその問題について感心を示しています。そんな中、東京在住のチベット人ソナム・ツェリン氏が谷中コミュニティーセンターにて上映会と講演会を開催しました。

100人以上の人が谷中コミュニティーセンターに集まりました。イベントは2時から始まり、MCの石田さんは日本の支援者にこの上映会と講演はチベットの真実の情報を伝えるための試みだと紹介しました。60分にわたり上映されたのは「慈悲を生きる」というドキュメンタリーで、ダライ・ラマ法王とチベットの現状を映したものでした。

ダライ・ラマ法王日本代表部事務所のツェワン・ギャルポ・アリア氏がゲストスピーカーとして迎えられ、チベットが独立国であった歴史的証拠と平和な仏教国がどのようにして中国軍により不法に侵略されていったかについてを語りました。また、同氏は現在のチベット本土における状況についても語り、3月の蜂起は長年にわたり中国に植民地政策により弾圧されてきたチベット人の感情が噴出したものであると説明しました。その後、アリア氏は、来場者の質問に答えました。

ソナム・ツェリン氏はイベントの終わりに来場者にチベット問題への関心と支援に感謝すると共に更なる支援を呼びかけました。同氏がチベット人として生きる自分の人生について語る途中涙で言葉を詰まらせる場面があり、来場者は拍手で彼を励ましました。このことは来場者に大きな衝撃を与えていました。

来場者達はこのイベントに参加したことへの満足感を表し、今日はチベット問題の多くの情報を得られたと語りました。来場者にはチャイとカプセが振舞われました。

このイベントでは、¥500を入場料として来場者より集め、会場日とその他の経費に使われました。経費を差し引いた後の合計¥65,500は、現在インドで進行している Tibet Uprising Movement (http://tibetanuprising.org) にStudents for a Free Tibet日本支部代表のツェリン・ドルジェを通じて寄付されました。

無事インドのTibetan Uprisingにとどいた寄附の領収書
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