THE SUN BEHIND THE CLOUDS

Tibet's Struggle for Freedom

<ザ・サン・ビハインド・ザ・クラウズ −チベットの自由への闘争−>

a film by Ritu Sarin and Tenzing Sonam
2009, India/UK, 79 minutes
A White Crane Films production

「『自治』か『独立』か。題名の<闘争>とは、中国に対する闘争だけでなく、チベット人同士の葛藤をも意味している。怒り一辺倒ではない気品に満ち、よく練り込まれた作品だ」— Variety, 19 January 2010

「正義と存在意義を巡るチベット人の50年間の闘争を再認識。ヒマラヤに住む人々と、ダライ・ラマに関心がある人にはぜひ観てほしい映画」- The Hollywood Reporter, 14 January 2010

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チベットが中国の手に落ちてから半世紀が経ちます。この間、チベットの精神的・政治的指導者、ダライ・ラマ法王は独立を諦め、中国との平和的共存を模索してきました。しかし何の譲歩も中国政府から引き出せないままの状況に、チベット人たちは不満を募らせています。
2008年3月、中国が支配するようになった1959年以来、最大の蜂起がチベット全土に広がりました。一言で言えばチベットの人々は中国支配下にある不幸と自由への欲求を国際社会に訴えたかったです。しかし中国は抗議を弾圧しました。これが北京五輪の年に起きたことでした。
政治的な進展が見られない状況に不満を持ったインドの亡命チベット人たちは、蜂起を行った本土の人々に対する支援として、彼らの「故郷」チベットへ向けての行進を行いました。
この年はチベット問題が急展開しそうな兆しがありました。彼らは故郷にたどりつけたのでしょうか? 世紀の祭典を控えた中国に対し、世界各国はチベットを救うために立ち上がったでしょうか? ダライ・ラマは中国との交渉を進展させ、人々を納得させることができたでしょうか? 彼の非暴力と宗教的信条は勝利を収めたでしょうか?
チベット人のテンジン・ソナム監督と彼のパートナー、リツ・サリンは、映画 "The Sun Behind the Clouds" を通して、世界で最も強大な国、中国の抑圧に抵抗して自由を求めるダライ・ラマをはじめとするチベット人たちの試練を独特の視点から描きます。
監督たちは波乱に満ちたその年、2008年の騒乱や国際社会の反応、北京五輪、そしてダライ・ラマと中国政府の対話の行き詰まりを取材しました。
こうした背景の中で、個人と歴史、宗教と政治、信頼と対話の精神で平和的解決を探るダライ・ラマと、闘争に飛び込もうとする若い世代のチベット人との間を映像は行き来します。

SFT JapanではA White Crane Filmsの協力により、各地で上映会を行います
また日本語版DVDも取り扱う予定です(12/19 Release)

FILM FESTIVALS

  • DMZ Korean International Documentary Film Festival, Paju City, 22-26 October 2009
  • Palm Springs International Film Festival, 5-18 January 2010
  • Voted Best of the Fest
  • Mumbai International Film Festival, 3-9 February 2010-01-26
  • Selected for the International Competition Section
  • One World International Film Festival, Prague, 10-18 March 2010
  • Selected for the Right to Know Competition Section
  • Human Rights Watch Film Festival, London, 17-26 March 2010
  • Closing Night Film